医療業界の格差事情

医療格差と看護師の賃金格差「地域による格差」

看護師は地方と都市で格差がある

看護師は地方と都市で格差がある

看護師の給料は、同じような仕事をして勤務時間を重ねていても大きな差が出てしまいます。エリア的な問題、経営母体の問題、看護師のキャリアの評価によって給料格差が生まれてしまいます。今回は看護師の給料の格差に注目します。

結婚、子育てをすると給料が下がります

看護師はやはり女性の職場です。女性は結婚、出産、子育てというライフステージを迎えることがあります。フルタイムで働きたい気持ちがあっても、夜勤ができないこともあり一度退職してしまう看護師も少なくありません。子育てが落ち着いた時に、時短勤務の非常勤などの勤務をすると、当然ですがフルタイムに比べるとハッキリと給料が下がります。結婚をして子育てをする人と、そうでない人の給料格差は大きなものとなります。

都市部と地方都市で給料格差があります

都市部にある病院と地方にある病院では、給料格差がある傾向が強いです。基本給を決める時は、看護師が給料できちんとした生活を送れるかどうかを基準にしています。都市部は家賃が高く、物価も高いため、高めの給料に設定しないと生活が苦しくなってしまいます。地方都市の場合は、家賃も安く、物価も低めなので、基本給を低めに設定してもきちんと生活ができてしまいます。そのため地方の病院に勤める看護師の給料は低くなってしまいがちです。

経営母体の差が給料格差を生みます

国立病院など、一部の病院以外は、私立の病院になります。私立の病院は一般の企業と同様に利益を追求して経営を行います。利益を上げるためには経費を抑える必要がありますが、最も経費が掛かるのが人件費です。看護師の人件費も文句が出ない限りは抑えようと考える経営者がいてもおかしくはありません。そのため経営母体によっては、かなり給料が低くなってしまいます。一方で従業員を大切にしようと考えている病院や、利益がたくさん出る仕組みが作れている病院は、看護師の給料が高めに設定されます。このような理由で経営母体の差により、給料格差が出てしまいます。

キャリアを考慮してくれるかどうかが大切です

病院によって看護師のキャリアを考慮してくれる職場とそうでない職場があります。働き始めたばかりの看護師と10年目の看護師では当然、看護師としてのキャリアが違い、知識量もスキルにも差があります。このようなキャリアを重視して、給料に反映してくれる職場は、キャリアを積みスキルが上がるほど給料が高くなります。
一方でキャリアを反映せず、いつまでも初任給とさほど変わらない給料の職場もあります。キャリアを評価するかしないかにより、看護師の給料格差は生まれてしまいます。不当に高い給料だと感じた時に、労働組合がある職場で働いている場合は、組合が代表をして賃金交渉をしてくれます。しかし労働組合がない職場も多く、泣き寝入りをしている看護師も少なくありません。

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